Springfield '98,'99,2000“KARMA”Tour Up date 2000.4.18
RSSの会報誌に載せたアメリカツアーリポートからの抜粋です。ワイルドでエネルギッシュなアメリカのツアーの様子を見て下さい。[写真、記事はご好意で掲載の許可を得た物です。他への転載、無断使用は法律で禁じられています。]
#1 ネバダ州レイクタホ. 1999年9月11日
シーザースパレスホテル&カジノ(リポート&写真 Ms.石塚)9時半にまず、前座のコメデイアンのショウが始まり、待ちに待ったリックは、10時丁度に黒いシャツ、茶色の皮のパンツ、グレーの長いジャケットでサングラスをかけ、赤いギターを もち、何とガムをかみながら“Affair of the Heart"のイントロで登場。
前日アトランタで、コンサートをやったばかりで、50歳になった人とは思えないほど元気に、ステージ、客席を走りまわり、また、ギーターをぼんぼん空中になげ飛ばしキャッチしていました。
レイクタホはカルデラ湖でかなり標高が高いので、歌って走り回るのにはかなりきついのかもしれません。アンコールには、なんと酸素ボンベを持ちマスクをして登場し、相変わらずRickらしく「これはすごくいい!!」と、冗談を言っていました。
7月のコンサートでもそうだったように、彼も意識して、観客、ファンとのふれあいのコンサートにしているようでした。
まず、“I Get Excited”では、会場から何人かをステージにあげて、一緒に歌 います。その中の一人は、なんとラッキーなことに彼のギターをさげ、リックは後ろからその娘を抱くようなかっこうで、ギターを弾いていました。
次に“Don't Talk to Strangers”では、会場で何人かにマイクを回し歌わせていました。リックがわざと「歌わなそうな人を選んでる」と言っていた通り、すごくはずかしがり“Don't Talk to Strangers”と、話すように歌った人には“That's talking!"とシャレを飛ばしていました。
“Human Touch”の時は会場に飛び出し、テーブルをまたいでみんなと握手したりと、Human touchしました。ちょっと警備員が5メートルおきにいるような日本のコンサートでは、考えられないですね。また途中、会場からのリクエストもしてくれました。
何ともう一つ最高に幸運だったことに、彼が最新アルバムのKARMAを紹介しようとした時、私はかばんの中のCDを取り出し上に高く上げたところ、「Bring it over here.」なんて言われたものだから、ステージの下まで持って行きました。 みんなにKARMAの説明をし終えた後、握手し、CDのカバーにサインをしてくれました。もう彼の手は汗でびしょびしょでした。(さすがに、最初手を洗うのには、抵抗ありました…うっ、洗えない… )
ただただ、彼のエネルギーと、みんなで作り出すというコンサート精神に、また感動させられました。
今回演奏した曲目です。
1--Affair of the Heart 2--I've Done Everything For You、
3--Allison 4--Dont Talk to Strangers
5--I Get Excited 6--Living In Oz 7--Free
ここからメドレーで 8--What Kind of Fool Am I
9--Dont Walk Away 10-Carry Me Away
11-Everybodys Girl 12-Calling All Girls
アルバムSahara Snow からの “Rovianne"(名前のところだけ)二回
13-Bruce 14-Stand Up 15-Love Somebody
ここでメドレーは終わりで、なんと 会場からリクエストを受付
16-Inside Sylvia 17-State of the Heart 18-Rock Of Life
またここからは、普通に 19-Human Touch 20-Jessie's Girl
アンコール 21-ItsAlwaysSomething 22-Love is Alright
なんと堂々22曲を約1時間半 で歌いきりました。#2 Beacon Theatre,NY 1999年10月16日(土)
(リポート&写真 Ms.酒井)
ニューヨーク、会場は、74丁目のブロードウェイ沿いにあるBeacon Theatre。ホールというより、オペラハウスのような雰囲気のある劇場です。全席指定で、1000人ぐらいのキャパシティーだと思われます。「カメラ・録音は固くお断りします」とドアに告知が貼ってありました。でも、かばんチェックも何も無く、黙認です。米国は、写真取り放題! 会場ロビーでは、Tシャツ4種、ストラップつきのラミネート写真カード、直筆サイン入りA4サイズフォト、が売られていました。この公認グッズは、マネージメントが用意したものではありません。Tシャツは、「ジャックホワイトがバックヤードで作っている」そうですし、使用している写真も、ジャックやファンが撮ったものです。手作り感覚。最近、ジャックが、めきめきリックのフォトグラファーとして名を上げているらしい…。
アボリジニーの音楽がなりだし、会場が暗くなります。たぶん夏のツアーと一緒だと思うので、Nomadの「Gathering」という曲です。興味ある人は、CDチェックしてみてください。
“Affair of the Heart”がオープニング。ギター、ベース、キーボード、ドラムスの4人のバンドを従えています。も ちろん、ドラムスは我らがジャックホワイトです。ステージセットは、ごくごくシンプルで、ライティングもちょっとスモークたいて、ピンスポがあたるだけのものでした。
髪を、ブロードウェイのショウ用にライトブラウンに染めたリックは、黒のレザーパンツにジャケット、黒シャツ姿で登場。いつものリック健在です。夏に左足をけがした、とインターネットで知りましたが、完治したようで、ギターは投げるわ、たたきつけるわ、客席に入っていくわと、非常に快調でした。
お客さんの、2〜30%が男性です。(ランダムに一列数えたから、データとしては正しいヨ)カップルが多く、女性に連れてこられるらしいです。もちろん中には本気で、リック大好きな奴もいます。私のななめ前の男性はノリノリで、大きく手でクラップしていたので、見づらいからじっとしてて…とお祈りしてしまった…。夏のツアーでは、「リックゥ〜…」ビエーンって嗚咽してしまう男の子が目撃されています。
全体的に、フレンドリーなコンサートです。MCは長い、がんがんファンを舞台に上げる、マイク渡して一人ずつ歌わせる、ファンに話しかける。プラカードを持っている人には、「なんでこう書いたの?」と質問して、理由を聞いたりもします。 “I Get Excited”では、第一コーラス目が終わってから、たくさんステージに呼んだから、10人ぐらいになったでしょうか。「じゃ、歌うよ!」とリックが言うと、真中の女性が 「え、何歌うの?」と聞いたもんだから大爆笑になってしまいました。どうやら彼女は、舞い上がってしまって、曲の途中ということを忘れてしまったようでした。
“Don‘t Talk…”では、舞台向かって左前方の人たちにマイクを渡して、一人ずつ ♪Don‘t Talk to Strangers!と歌わせましたが、中にシャイなあまり3回やっても歌えなかった男性がいました。下向いて照れまくっていた…。3歳ぐらいの女の子は、リックに抱きかかえられて、かわいく歌えていました。そうなんです、リックは本気で子供好き。それを承知で、気を引くために赤ん坊の人形を持ってきて投げる人がいるんです。開演前、ロビーで見たファンの一人がかかえていた人形は、リックの顔をプリントしたオリジナルのベビーTシャツを着せられていた! 芸が細かい、と関心していたら、案の定、ステージでキャッチしたリックはそれに気づき、「えー、これリックTシャツ着ているよ!」と笑ってました。
“Free”では、曲の説明がありました。「今度のシングル。実は、近所の子供がおぼれて亡くなり、コミニュティーは深い悲しみにつつまれました。2,3週間経って、その家のリビングルームから明かりがもれてくるのを見たとき、今、両親はどん な思いでいるんだろうと辛さを感じました。この曲は、悲しみを題材にしてはいますが、happy endingになるように書きました。みんなは、コーラスの部分 の“I‘m Free”というところを手伝ってください。ボクは主旋律を歌います。みんなのハートで、こうして歌うことで、ヒーリングにつながると思います」というようなことでした。何回か、リックの指揮で♪I'm Free を練習してから、演奏に移り、会場がリックとの掛け合いで一体となって、美しいハーモニーをかもし出しました。
後日聞いた話ですが、前作ともに“Free”もシングルの一般売りはされないもようです。レコード会社はプロモ用のみシングルを作っています。 この“Free”の場合、現品に『アーティスト収入の20%がチャリティーに寄付されます』というクレジットまで書いてあるそうです。なのに、販売しないというこの矛盾。 本人の意向が生かされていない結果となっています。
アンコールは、黒のひざたけの単パンという衣装。脇に花柄のストライプが入ったデザインのもの。“ItalwaysSomething”とキンクスのカバーで一時間半のライブを終え、「God Bless You!」といつものように帰っていきました。
セットリスト(記憶に頼っているので順不同、でも曲目は合っている) * Affair of the Heart * I've Done Everything for you
* Allyson * Rock of Life * Free
* I Get Excited * Love Somebody
* State of the Heart * Jessie's Girl
* Don't Talk to Strangers * Human Touch
(アンコール)
* It's AlwaysSomething * All Day All of the Night (Kinks のカバー)
#3 ラスベガス、1999年12月3日(金)(PM7:00,PM9:00)
サンセットステーションホテル&カジノ (リポート&写真 Ms.石塚 )
サンセットステーションに付いた時は、すでにコンサートは、始っていた。幸いにも、少し遅れて始まったので、そんなには、見逃していなかった。席につき、ステージを見た時、いつもと少し違っているのにすぐ、気付いた。あのジャックの姿はなく、代わりに少し馴染みのある顔がドラムをたたいていた。
リックは、いつもの黒の長めのジャケットに、黒のシャツ、黒の皮のパンツ姿。私たちの席は、5列目の真ん中。こんなにいい席は、初めて。主人を連れて来たのは、私が、コンサートを楽しんでいる間、沢山写真をとってもらう予定だったが、逆に楽しまれ、私が、撮るはめになってしまった。
最初のショウでは、いつものポピュラーな曲のラインナップ。会場から、何人かの人をステージにあげ、一緒に“I Get Excited”のコーラス。“Human Touch”は、会場に、飛び込み、まさにヒューマンタッチ。“Don't Talk To Strangers”では、子供をつかまえ、「Don't talk to strangers」と歌わせた後、「いつもと少し、違う事を今日はしてみよう」と言って、新しいドラマーの前にマイクを持って歌わせようとしたところ、「リ.ネゴシエート(re-negotiate)ってスペル言える?」なんて逆に問い掛けられ、リックも「やっぱり、絶対、なんか言われると思ってた」と焦っていました。この頭のいいいドラマーは、実はリックのツアーマネージャーのバッキーことロニーでした。ジャックは、この日あいにく具合が悪くドラムがたたけなかった様です。 ロニーは、実は昔、カントリーのバンドのドラマーだったとか…。
もう一つ、驚いた事は、70年代の“Belive In Me”をリクエストで歌ったこと。最初、「どんな風に始るんだっけ? そんな〜、30年前に作った曲だよ。じゃあ、2番から。古い曲をリクエストする時は、歌詞カードを持ってきて」なんて言っていたけど、とても美しく歌いあげた。
最初のコンサートは、早く終わり、かなり物足りない気がした。次の9時からのコンサートのチケットを買っておいて良かったと、思った。
セットリスト 7時の部:
* Affair Of The Heart * I've Done Everything For You
* Alyson * Believe in Me
* Don't Talk To Strangers * Don't Walk Away
* Gloria * Love Somebady
* Human Touch * Jessie's Girl
9時からのショウは、“His Last Words”(米国版のKarma CDにのみ挿入、リック、兄のマイケル、息子のリアム、ジョシュが、キーボードの音をバックに詩を重ね重ねに、朗読、) から始まり、リックは“It's Alwayssomething”と共にステージに登場。今回は、ラメの入った黒のロングジャケット、黒のシャツ、グレイの皮のパンツ姿。(彼は、この新しいグレイのパンツを、21世紀のmillenniumパンツと言っていた。)相変わらず、素敵。 バンドのほうも、今回は、メリハリのある、きりっとした音をだしていた。
風邪をひいていたにもかかわらず、彼の声も、きれいに澄んでいた。しかし、さすがに高い音はきつかったらしく“Inside Silvia”の高いところは、会場コーラスだった。
もう一つの会場コーラスは“Free”の“I'm Freeeeeee”のところ。この曲を歌う前に、彼は、曲に含まれた深い意味を説明した。「この曲は、近所のショーンとゆう男の子が、家族でレイク.タホで休暇中に、溺死した事を聞いた時に出来たもので、おそらくこんな事を彼は両親に伝えたいんだろうかと思いを巡らしていたら曲が自分の中からすーっと出てきた。後で、その子の父親が、頭は、良いけど金銭面で大学にいけない子供達のために、自分の子供の名義で、メモリアルファンド(寄付を集めそこから資金を出す、非営利目的の預金)を設立した。」と、とてもしんみりと話した。会場では、目を濡らす人達が見受けられた。
彼の母親のアイリーンと妻のバーバラも会場にいた。 “Ordinary Girl”の時は、後ろの入り口近くに、立っていたバーバラにスポットが当てられ、最近のテレビ出演で見られたように、ギターとデリックのキーボードのみで歌った。とても、微笑ましい姿 (リックとバーバラ)だった。
もう一つ、このショウでは、会場からシリイ.ストリングと言って、スプレイすると、中から、細い紐の様なものが出てくるものが登場。数人の観客が一斉にリックにかけた。逆にリックが、会場に向かって発射しようとしても空なのか出てこない。何度か、トライしたが、やはり出てこない。反対にして、覗いてみたら、その時は、自分にかけてしまう始末。可笑しかった。
アンコールでは、ハワイアン風のプリントのショートパンツのみで登場、二曲演奏。全般に、この2度めのショウは、話が少な目で、曲を中心にがんがん押していった。選曲も曲順の構成もすばらしかった。今年、私が行ったコンサートでは、一番。リックもかなり汗をかいて頑張っていたようだ。終了後には、バラの花びらが山の様にステージに、残っていた…。
セットリスト 9時の部:
* His Last Words * It's Always Something
* Kristina * Love Is Alright
* Blurb of Waltzing Matilda * Rock Of Life
* State Of The Heart * Inside Silvia
* Ordinary Girl * Free
* ここからメロデーで - What Kind of Fool Am I - Don't Walk Away - Carry Me Away - Everybodys Girl - Calling All Girls - “Rovianne" の名前のところだけ2度 - Bruce - Stand Up
* Gloria * Don't Talk To Strangers * I Get Excited
アンコール * Love Somebody * Jessie's Girl#4 Alpine(San Diegoの東約30マイル)
Vieja Casino 2000年1月15日(リポート&写真 Ms.石塚 )とにかく、楽しみにしていたL.A.のユニバーサル.アンフィシアターの1月14日のコンサートが4月に延期になり、がっかりしていたところへ、このサンデイエゴでのコンサートの知らせが届いたのが、たったの3週間前。行こうかどうか迷っていたものの、結局、夫、子供をおいて初めての一人旅をする事に決心。
リックは今回始めて見るダークグレーのダブルのスーツといつものめがね姿で “Affair Of The Heart”のイントロで登場。バンドも初めから、DaveのギターとJackのドラムがタイトにまとまっていてサウンド的には、良かったと思います。 Comic Book Heroes から“Born Out Of Time”をリクエストで歌いました。歌詞カードを持って来た人達からのリクエストで、もちろんそれを見ながら歌っていました。
その後、“Free”と“My Father's Chair”を続けて歌い、後ろではバンドのメンバーがリックの歌にじっと聞き入っていました。特にJackは「この曲は何度聞いても、いつも淡々と歌うリックの姿に切なくなる」と以前言っていた通り、とてもしんみりとした表情で聞き入っていました。
すぐ、スローな曲の余韻もさめやらぬまに、いきなり“Love Somebody”に曲が変わり、私も一瞬、気持ちの入れ替えに戸惑いましたが、さすが、曲の持って行きかたが上手いと感心させられました。
リック以外の曲では、The Kinks'の “All Day" そして“Do Wah Diddy"とメロデイーが変り、Jim Morrisonの"G-L-O-R-I-A”をやりました。リックはRed Zeperinのファンだと言っていたので、今度はその中の曲をやってくれたらおもしろいかも。
“Don't Talk To Strangers”とアンコールの最初の曲の”Human Touch”でまたまたステージから飛び降りました。 最後に、リックは5本のギターをとっかえひっかえ弾いていましたが、終いにはすべて壊してしまい、唯一、赤のいつもオープニングに使うギターだけになってしまいました。今回も、のりに乗ったコンサートで、初めての会場で、しかも3週間前に決定したコンサートだったのにもかかわらず、Sold Outでした。
Up date 1999.4.13
Springfield '98'99 “KARMA”TourアメリカのRickのF.C(R.L.S)のホームページに寄せられたファンからのレポートから抜粋して載せています。すごい盛り上がりのアメリカでのツアーの様子を見て下さい。
[写真はR.L.Sのご好意で掲載の許可を得た物です。他への転載、無断使用は法律で禁じられています。]
#1 Las Vegas, Nevada, June 12, 1998 〔Sue.Lの手記から要約〕
遂にDJがRickを紹介した。群衆が絶叫し始め、Rickが登場した ! Rickは白いワイシャツに黒いスーツ、黒い靴を履いていた。 Rickはこのショウで2本のギターを使用した。金と茶色のと、ピンクのストラトギターだ。
オープニングは"Affair of the Heart"、Rickは笑顔でステージの端っこを歩いてくれたので、みんな写真をとる事が出来た。
Rickの笑顔はみんなの気持ちまで明るくする。Rickはショウの間中、笑顔を絶やさなかった。歌詞をきちんと歌って、感情豊かな表情もファンに見せてくれた。ショウの間、Rickは最後までノリノリだった。
ステージのRickって、何てすごいの !
"I've Done Everything For You"
ショウの間、Rickはちょっとマイクから離れると、ステージを所狭しと動き回って、歌っているオーディエンスにキックしたりしていた。(届かないけどネ):)
観客の中に5歳くらいの小さな男の子がお母さんと一緒に来ていて、すごくエキサイトしていた。Rickがその子を見つけてそこがライトアップされた。後でその男の子に会ったら「みんなはきっと僕にヤキモチ焼いてるよ、だってRickは他の人にはしなかったけど僕にだけタッチしてくれたんだ」って、自慢するの(チビッコめ!) でも、これでこの子は一生Rickファンよ!!
それから、誰かがRickに小さな花束を渡したの、Rickはロックスターの化身みたいになって、その花束をギターに打ち付けてプレイしたの。花びらがそこら中に飛び散って、彼がステージの端を歩くとその花びらが舞い散ったわ。Lariのご主人がそれをキャッチしたの、いいなぁ。
"Allison"
この時には観衆はもうブッ飛んでいた。(自分たちをコントロール出来ない興奮状態)セキュリティの人も止められないくらい。ステージと客席の間に柵はあるんだけど、みんなずっと立ちっぱなし、怖いくらいすごかった。この盛り上がり方は5年前と同じだって予感したわ。
Rickが上着を脱ぎ捨てた時も私達は絶叫した。彼のシャツは汗でぐっしょりだった。 コンサートの中休みの時、RickはNew Songの紹介をして、"It'S Always Something"を歌った。キャッチーで歌詞も良かった。彼にとって自叙伝的な内容、人生でこれでOKとかやった!って思っていても、何かが起きてしまう。そういった事にふれている曲だった。
"Love Somebody"Rickはまたとんでもない事をして見せ、私達はヒヤヒヤした。ライトを支えていた両方の鉄骨の柱に登りそこでギターを弾いたのだ。そしてRickは降りてくると素早く近くのファンに握手していた。
Encore
Rickはステージに戻ると、まず敬意を込めてドラムのJack Whiteを紹介。そしてRickがKinksの "All Day And All Night"を弾き始めた。大好きな曲なので私はゴキゲン、あぁぁ!だってそれをRickの歌で聞けるんだもの。ほんと、この時はテープレコーダーがあったらなぁ〜って思ったわ。
Rickは、「出来るならみんなを一人ずつ抱きしめたいよ、ありがとう!! おっと、バンドのメンバーはみんな行っちゃった、僕も行かなきゃ」って言ってステージから去って行った。
#2 The Band
ツアーのバックメンバーはドラムのJack以外は今回オーディションで選ばれた人達です。
彼らはこの仕事で、素晴らしい経験をたっぷり積む事になるでしょう。
下の写真、向かって画面左がDrumsのJack White。
中央の2人は左がGuitterのDavid Whiston、右がBassのLance Morrison。
右の写真はKeyboardsのDerek Hilland。
#3 Decatur, Illinois, August 2, 1998
〔Dan Hardingの手記から要約〕
今日の午後、私とMarkoはイリノイのDecaturまで45マイルの小旅行をした。Decatur Celebrationという屋外の家族向けのフェスティバルでカーニバルやクラフトショウもあった。そこへ行った理由は、午後6時からRick Springfieldの無料コンサートがあるからだった。
我々は2時にコンサート会場に着いた。既に35人の人達がステージの前に陣取っていた。3時半頃から群衆が集まり始めた。そしてどんどん集まって、どんどん集まって・・・6時には5,000人以上の人がコンサートの為に集まった。(まったく、驚くべき事だ、イリノイのこんな所に・・・)
音楽チャンネルのVH-1が、撮影していた。
6時20分、大観衆の万雷の拍手の中、Rickは黒のスポーツジャケットに少し前を開けた白いドレスシャツにピンクのギターを持って、輝かしくステージに立った。
観客は各世代の人々がいた。60'〜70'代からの音楽ファンの人々がいたし、子供達も沢山いた。大多数は28〜40才ぐらいだった。
とても楽しい雰囲気で、Rickは人々とジヨークを言ったり、飛び回ったり、大観衆の前でのステージを楽しんでいるようにみえた。 set-listも満足できる物だったし、Rickの歌もギタープレイも素晴らしかった。 総てが本当に楽しめる物だった。
1980年代の音楽の旗手はまだ生きている、それもこんなにすごい!!と言う事を証明したショーだった。
**〔イベントのニュース報道から〕
〔Vivian Achinelli記〕**イリノイ州の知事Jim Edgar氏は、Rickが"Decatur Celebration"に出演した 1998.8月2日を、Rickに敬意を表して"Rick Springfield Day"と、公表した。 地域のニュースは、『Rick Springfieldはこのイベントの13年の歴史で最高の入場者数を集めた。この3日間に30万人以上の入場者があった。そしてRickの素晴らしいショウに最も多くの人が集まった。』と報じた。
#4 Walt Disney World July.3.1998 〔Debi Ackertの手記から要約〕
夕べ遅くコンサートから帰ってきたんだけど、"も〜う!! Rickってなんてステキなの!!"
それに、とってもキュートな出来事があったの。観客の中におもちゃのギターを抱えた、2〜3才くらいの小さな男の子がいたの。Rickは一緒にいたその子のお母さんに、ステージに連れて行っても良いか聞いていた。
そして、Rickはその子とステージでちょっとだけだけど、一緒にギターを弾いたの。普通この位の年頃の小さな子が、この騒音の中で、知らない人にお母さんの側から連れ去られて行ったとしたら・・・すぐに泣き叫ぶわ。 でも、その子は違ってた!!その子は成り行きを知ってるかの様に、Rickがその曲を歌い終わるまで、ステージを降りたがらなかったの。
この小さなハプニングは、本当に可愛らしい出来事だったわ。〔Lori Kaneの手記から要約〕
Rickのショウは本当に素晴らしかった。Ballard Firehouseはたったの450席、しかし人々はFirehouseの外に続々と集まって来て、外の通りには1,000人以上の人達が一緒に歌ったり踊ったりしたの。
6時45分の開演が遅れて、Rickが着いたのは夜の10時30分だったけど、皆、待つだけの価値はあると思っていた。
演奏も最高で、ルックスもGood!! Rickがニッコリ笑ってくれた時、私はRickに夢中だった13才に戻っていた。
最初の4曲が終わった頃には私達はステージに殺到していた。誰もがショウの間中総ての曲をRickと一緒に歌って、ダンスして、ジャンプしていた。私は観客の皆がこんな風に総ての曲を、歌うなんて思ってもいなかった。
それは、すごい事だと思うわ。
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